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日帰り硝子体手術(網膜前膜・黄斑円孔・糖尿病網膜症などの手術)

MEDICAL

日帰り硝子体手術|福井眼科|JR「千里丘」駅より徒歩2分

硝子体手術とは

眼の構造はカメラとほぼ同じで、カメラ本体部分の空洞にあたる場所には卵の白身のような透明な硝子体、フィルム・光センサーに当たる場所には網膜が存在します。網膜は、眼の内側に張り付いた神経でできた薄い膜です。その網膜の中で視野の中央部に存在し、物体を特に鮮明にはっきりと感じることのできる部分があり、それを黄斑といいます。硝子体出血・網膜前膜・黄斑円孔など様々な網膜硝子体疾患が、硝子体手術の適応になります。

目の構造

硝子体手術は、硝子体内の出血を取り除いたり、網膜や黄斑の疾患を処理したりする手術です。まず眼球の中に手術器具やライトを入れるために、白目の部分に直径0.4mmの穴を3か所ほど開けます。眼球に開ける穴は小いため基本的に術後は眼球の穴は自然に閉鎖します。当院では現在使用されている最小の27Gシステム(Alcon社製CONSTELLATION Vision System)と広角眼底観察システム(ZEISS社製Lumira700・Resight)を用いて手術を行っております。続いて、眼球の中を満たす硝子体を少しずつ取り除いていきます。硝子体は取り除きますが、その代わりに人工の硝子体のようなものに置き換えながら手術を行います。この灌流液によって眼球の形は保たれますので、硝子体を取り除いたことによる影響はほとんどありません。

目の構造

※公益財団法人日本眼科学会ホームページより引用

糖尿病網膜症などが原因の硝子体出血の場合は、硝子体が全て取り除かれると、出血は除去されますので、硝子体出血の原因を処理します。 網膜前膜の場合は、硝子体が全て取り除かれると、黄斑のある網膜が露出するため、攝子を使って黄斑の前に張り付いている膜を丁寧に取り除いていきます。その際に、再発の原因となる“内境界膜”と呼ばれる網膜と硝子体の境界部にある膜も一緒に除去します。 黄斑円孔の場合は、硝子体が全て取り除かれると、黄斑円孔のある網膜が露出するため、“内境界膜”と呼ばれる網膜と硝子体の境界部にある膜を除去したのちに、円孔が閉鎖しやすいようにガス(SF6)を眼内に充満して終了します。

硝子体手術の合併症

最近の硝子体手術は安全性が向上していますが、注意しないといけない点もあります。特に注意しないといけない合併は感染症ですので、術後の注意点をよく確認してください。また、硝子体出血、網膜剥離、増殖硝子体網膜症、緑内障などがおこり再手術をすることがあります。網膜裂孔、網膜剥離が手術中に生じた場合はその場で適切な処置をしますが、眼の中にガスを入れるため、手術後うつむき姿勢を要することがあります。上脈絡膜腔出血と感染症は失明につながる合併症ですので注意が必要です。