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多焦点白内障手術

MEDICAL

多焦点白内障手術|福井眼科|JR「千里丘」駅より徒歩2分

眼内レンズの種類と特徴

白内障手術で濁った水晶体を取り除くのは、カメラからレンズを抜くのと同じなため、ピントが合わなくなってしまいます。そのため、ピントを合わせるために眼内レンズを入れて矯正する必要があります。眼内レンズには「単焦点眼内レンズ(保険適用)」「多焦点眼内レンズ(選定医療・自費診療)」などがあり、当院では患者様の目の状態やご希望の見え方、ライフスタイルなどを考慮した上で、適切な眼内レンズを提供させて頂きます。

単焦点眼内レンズ

ピントを合わせる調整力がありませんが、シンプルな完成度の高いレンズですので、白内障以外の病気がある方でも、満足頂くことが多いレンズです。ピントを遠くに合わせた場合、遠くの風景は眼鏡なしでも見ることが可能ですが、近くを見る時には眼鏡の着用が必要となることがあります。反対に、近くにピントを合わせた場合、近くは眼鏡なしでも見ることができますが、遠くを見る時や車の運転時などには眼鏡が必要となることがあります。

多焦点眼内レンズ

近くから遠くにかけておおむねピントが合うため、ほとんど眼鏡に頼らずに物を見ることができるようになります。ただし、完全に眼鏡が不要になるわけではありません。患者様によっては、眼鏡をかけた方が楽に見える場合もあります。単焦点レンズのクリアな見え方とは少し違いますが、多くの方は眼鏡が必要なくなる眼内レンズです。また、多焦点眼内レンズでは夜間にハロー(光のまわりに輪がかかって見える)・グレア(光がギラつきまぶしく感じる)を感じることがありますので、夜間に車の運転を行う方には適さない場合があります。眼の状態や、職業、ライフスタイルによって、適応がありますので、医師までご相談下さい。

多焦点眼内レンズの種類と特性

多焦点眼内レンズには種類と特性があります。患者様のライフスタイルに合わせて医師と相談し眼内レンズを決定します。

パンオプティクス PanOptix

パンオプティクス PanOptix

3焦点回折型の3焦点レンズで遠方と手元40cm、中間60cmにピントが合い、乱視にも対応可能です。運転などの遠方視力と、パソコン作業などのやや距離のある近方視力と、読書などの近方視力に対応した眼内レンズです。

テクニスマルチTecnis Multifocal

テクニスマルチTecnis Multifocal

2焦点回析型の遠方と近方の2点にピントが合う多焦点眼内レンズです。近方の焦点距離を30cm・40cm・50cmから選択できるため、ライフスタイルに合わせて選択が可能です。近方焦点距離を30cmにした場合、運転などの遠方視力と、読書などの近方視力に対応します。少し離れた作業のパソコン・デスクワークや料理などは眼鏡がある方が楽に見えることもあります。グレア・ハローを感じることがあります。

テクニス・シナジー TECNIS Synergy

テクニス・シナジー TECNIS Synergy

TECNIS SYMFONYとTECNIS Multifocal +3.25Dを組み合わせた、2焦点(遠近)+焦点深度拡張(遠方から中間)を併せ持つハイブリッド型の多焦点眼内レンズです。これまでの3焦点眼内レンズよりも近方を重視し、焦点拡張型に回折型を組み合わせているため、遠方から中間距離までを連続的に見ることが可能です。

多焦点眼内レンズの注意点

費用

単焦点眼内レンズ

単焦点レンズの白内障手術は保険診療ですので、高額医療制度があります。70歳以上の方は、1割・2割負担の方は同月内に両眼手術をすると、片眼でも両眼でも18000円、3割負担の方は、片眼でも両眼でも5万円程度のお支払いですむ方もおられます。70歳以下の方でも同月内に両眼手術をすると、高額医療の適応になる方がおられますので、市役所か加入されている保険組合にお問い合わせ下さい。

片眼 両眼
1割負担の方 18,000円 36,000円(同月内なら18000円)
2割負担の方 18,000円 36,000円(同月内なら18000円)
3割負担の方

50,000円程度

100,000円程度

多焦点眼内レンズ

2020年4月1日より、多焦点レンズによる白内障手術は「選定療養(費用の一部を健康保険併用)」と「自由診療」を選択できる事になりました。当院は多焦点眼内レンズによる白内障手術の選定医療認定施設ですので、眼内レンズ費用以外の、手術前後の診察、検査、薬代の費用は保険適用が可能になります。白内障手術の選定医療とは、眼内レンズ代を負担することで、保険適応の治療と保険適応外の治療を併せて受けることができる制度です。保険診療を組み合わせることにとり、安価に多焦点白内障手術を受けることが可能です。また、通常の日帰り手術特約がある場合などは、契約内の保険料の支払いがされますので、契約されている保険会社にお問い合わせ下さい。

白内障手術のレンズ選択と費用の関係

選定療養による多焦点レンズの手術では、手術にかかる費用は単焦点レンズと同じく健康保険適応となるが、多焦点レンズにかかる代金は別途自己負担となります。手術費用が保険負担にできるので、多焦点眼内レンズ白内障手術の費用を抑えることが可能です。

保険会社の手術給付金

白内障手術や後発白内障手術を検討している、またはすでに受けられていて生命保険に加入されている方は、一度契約内容をご確認下さい。ご加入中の保険によっては、白内障手術や費が給付される場合がほとんどです。過去に手術を受けられた方でも、さかのぼって申請することが可能です。ただし、さかのぼれる期間は保険会社によって異なりますので、詳しくは生命保険にお問い合わせ下さい。

医療費控除

白内障手術は医療費控除の対象となります。1年間(1月1日~12月31日)までの間に、本人または生計をともにするご家族が合計10万円以上の医療費を支払った場合、確定申告をすれば税金の減額される、または還付金が受け取れます。確定申告の際には領収書が必要となりますので、なくさないように大切に保管しておいて下さい。

高額医療費と還付

70歳以上お方は申請無しに高額医療の適用がされます。70歳未満の方はご自分で高額医療の還付の手続きが必要になります。高額医療費の還付とは、1ヶ月の自己負担額のうち、限度額を超えた分が払い戻される制度です。限度額は取得や個人・世帯の区別、入院・外来の区別によって異なります。詳しくは区役所・市町村役場、健康保険組合・共済組合などの各窓口にお問い合わせ下さい。